山岳遭難統計の簡易まとめ

最終更新 2017年6月21日:平成28年度の山岳遭難統計を掲載。

このページについて

このページでは、警察庁が発表している山岳遭難統計(※)より以下の項目を抜粋し、簡単にまとめています。

  1. 全国の発生状況
  2. 都道府県別の発生件数
  3. 態様別
  4. 年齢層

※ 警察庁『平成28年中における山岳遭難の概況』(平成29年6月)、および過去の統計

平成28年度 山岳遭難統計の概要

1. 全国の発生状況

  • 発生件数 2,495件(前年対比-13件)
  • 遭難者数 2,929人(前年対比-114人)

ともに過去2番目に高い数値です。なお、前年度(平成27年度)が過去最悪の数値でした(統計を開始した昭和36年以降)。

2. 都道府県別の発生件数(上位3位)

  1. 長野県 272件(前年対比+1件増)
  2. 北海道 206件(前年対比+31件増)
  3. 東京都 151件(前年対比+16件増)

3. 態様別(上位3位)

  1. 道迷い 38.1%
  2. 滑落 17.0%
  3. 転倒 16.1%

4. 年齢層別

40歳以上の遭難者が全遭難者の77.5%を占めました(2,269人)。このうち、60歳以上は全遭難者の50.6%を占めています(1,482人)。

ここからは各項目の内訳、推移です。

1. 全国の発生状況

平成28年中の概要

平成28年前年対比
発生件数(件)2,495+ 13
遭難者数
(人)
死者・
行方不明者
319-16
負傷者1,133-18人
無事救出1,477-80
合計2,929-114

近年の概要(平成19年~平成28年)

全国の発生状況概要
出典:警察庁『平成28年中における山岳遭難の概況』

発生件数の推移(昭和36年~平成28年)

発生件数の推移
出典:警察庁『平成28年中における山岳遭難の概況』

遭難者数の推移(昭和36年~平成28年)

遭難者数の推移
出典:警察庁『平成28年中における山岳遭難の概況』

  • 昭和36年:統計開始
  • 平成7年:年間の山岳遭難者数が初めて1,000人を超える
  • 平成21年:年間の山岳遭難者数が初めて2,000人を超える
  • 平成27年:年間の山岳遭難者数が初めて3,000人を超える

2. 都道府県別の発生件数

平成28年中の都道府県別の発生件数・遭難者数はこちら。

発生件数の多かった都道府県(過去5年・上位10位)

(単位:件)
平成24年平成25年平成26年平成27年平成28年
1位長野県254長野県300長野県272長野県273長野県272
2位北海道155静岡県139富山県133北海道175北海道206
3位富山県107北海道132北海道120富山県136東京都151
4位静岡県97富山県128静岡県116東京都135山梨県149
5位山形県96山梨県113山梨県110新潟県123静岡県132
6位神奈川県93東京都106東京都
兵庫県
108群馬県120富山県
兵庫県
116
7位秋田県89兵庫県105岐阜県106静岡県114神奈川県111
8位山梨県83岐阜県93神奈川県97山梨県107新潟県100
9位東京都78神奈川県89群馬県88神奈川県
岐阜県
93岐阜県92
10位兵庫県75新潟県78新潟県83兵庫県92群馬県77

3. 態様別に見る山岳遭難者

平成28年度中の態様別山岳遭難者

人数(人)構成比
道迷い1,11638.1%
滑落49817.0%
転倒47116.1%
病気2297.8%
疲労2047.0%
その他転落1083.7%
悪天候180.6%
野生動物襲撃421.4%
落石160.5%
雪崩80.3%
落雷
鉄砲水20.1%
有毒ガス
その他1465.0%
不明712.4%
合計2,929100.0%

態様別山岳遭難者(過去11年)

(単位:人)
道迷い滑落転倒病気疲労その他合計
平成18年7142862041571503421,853
平成19年628312257146943711,808
平成20年769350265170892901,933
平成21年9063252591461293202,085
平成22年9704023091551494112,396
平成23年9173673171451273312,204
平成24年1,0313803461861323902,465
平成25年1,1344603932211373682,713
平成26年1,1635014011871623802,794
平成27年1,2025014672321724693,043
平成28年1,1164984712292044112,929

態様別山岳遭難者構成比

過去10年で年間の遭難者数は約1.6倍に増加しましたが、態様別の構成比に大きな変化はみられません。上位3要因(道迷い、滑落、転倒)の合計が、全体の約70~75%前後を占める状況が続いています。

4. 年齢別に見る山岳遭難者の推移

平成26年度統計より、年齢区分が変更されました(5歳きざみから10歳きざみに変更)。

以下の表・グラフは、平成26年以降の新基準に合わせて、過去10年間の統計を再集計したものです。

年齢層別山岳遭難者数(過去10年)

(単位:人)
H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28
20歳未満929014918181165230153201174
20~29104123137152181199236222228194
30~39173152197241246263251281277291
40~49167193201254231267332333372366
50~59401370361369347343406402397421
60~69518576598706639681686744791746
70~79291340360392378451466537609565
80~8959817994909297114151161
90歳以上3736103961410
不明0101110231
合計(人)1,8081,9332,0852,3962,2042,4652,7132,7943,0432,929