山岳遭難統計の簡易まとめ

<最終更新 2016年10月16日:平成27年度統計に更新、平成19~27年の都道府県別件数・遭難者数を追加。>

このページについて

このページでは、警察庁が発表している山岳遭難統計(※)より以下の項目を抜粋し、簡単にまとめています。

  1. 全国の発生状況
  2. 都道府県別の発生件数
  3. 態様別
  4. 年齢層別

※ 警察庁『平成27年中における山岳遭難の概況』(2016年6月)、および過去の統計

平成27年度 山岳遭難統計の概要

1. 全国の発生状況

発生件数、遭難者数ともに過去最悪となり、年間の遭難者数が初めて3,000人を超えました。記録更新は4年連続です。

2. 都道府県別の発生件数

最も多かったのは長野県の273件、2番目は北海道の175件、3番目は富山県の136件でした。

3. 態様別

道迷いが39.5%と最も多く、次いで滑落が16.5%、転倒が15.3%を占めました。

4. 年齢層別

40歳以上の遭難者が全遭難者の76.7%を占めました(2,334人)。このうち、60歳以上が全遭難者の51.4%を占めています。

ここからは上記1~4の項目の内訳です。

1. 全国の発生状況

平成27年中の概要

平成27年前年対比
発生件数(件)2,508+ 215
遭難者数
(人)
死者・
行方不明者
335+ 24
負傷者1,151+ 110
無事救出1,557+ 115
合計3,043+ 249

近年の概要(平成18年~平成27年)

全国の発生状況概要
出典:警察庁『平成27年中における山岳遭難の概況』

発生件数の推移(昭和36年~平成27年)

発生件数の推移
出典:警察庁『平成27年中における山岳遭難の概況』

遭難者数の推移(昭和36年~平成27年)

遭難者数の推移
出典:警察庁『平成27年中における山岳遭難の概況』

  • 昭和36年:統計開始
  • 平成7年:年間遭難者数が初めて1,000人を超える
  • 平成21年:年間遭難者数が初めて2,000人を超える
  • 平成27年:年間遭難者数が初めて3,000人を超える

2. 都道府県別の発生件数

平成27年中の都道府県別の発生件数・遭難者数はこちら。

発生件数上位の都道府県(過去5年)

平成23年平成24年平成25年平成26年平成27年
1位長野県227長野県254長野県300長野県272長野県273
2位北海道138北海道155静岡県139富山県133北海道175
3位富山県116富山県107北海道132北海道120富山県136
4位新潟県92静岡県97富山県128静岡県116東京都135
5位東京都87山形県96山梨県113山梨県110新潟県123
6位岐阜県85神奈川県93東京都106東京都
兵庫県
108群馬県120
7位兵庫県84秋田県89兵庫県105岐阜県106静岡県114
8位静岡県79山梨県83岐阜県93神奈川県97山梨県107
9位群馬県74東京都78神奈川県89群馬県88神奈川県
岐阜県
93
10位山梨県73兵庫県75新潟県78新潟県83兵庫県92

3. 態様別に見る山岳遭難者

平成27年度中の態様別山岳遭難者

人数構成比
道迷い1,20239.5%
滑落50116.5%
転倒46715.3%
病気2327.6%
疲労1725.7%
その他転落1073.5%
悪天候702.3%
野生動物襲撃431.4%
落石250.8%
雪崩170.6%
落雷10.0%
鉄砲水00.0%
有毒ガス00.0%
その他1284.2%
不明782.6%
合計3,043100.0%

態様別山岳遭難者(過去10年)

道迷い滑落転倒病気疲労その他合計
平成18年7142862041571503421,853
平成19年628312257146943711,808
平成20年769350265170892901,933
平成21年9063252591461293202,085
平成22年9704023091551494112,396
平成23年9173673171451273312,204
平成24年1,0313803461861323902,465
平成25年1,1344603932211373682,713
平成26年1,1635014011871623802,794
平成27年1,2025014672321724693,043

態様別山岳遭難者構成比

態様別の全体構成比に大きな変化はみられません。平成18年から平成27年の間に遭難者数は64.2%増えましたが、態様別では上位3要因の合計が全体の約70~75%前後を占める状況が続いています。

4. 年齢別に見る山岳遭難者の推移

平成26年度統計より、年齢区分が変更されました(5歳きざみから10歳きざみに変更)。

以下の表・グラフは、平成26年以降の新基準に合わせて、過去10年間の統計を再集計したものです。

年齢層別山岳遭難者数(過去10年)

H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27
20歳未満78929014918181165230153201
20~29105104123137152181199236222228
30~39163173152197241246263251281277
40~49173167193201254231267332333372
50~59425401370361369347343406402397
60~69535518576598706639681686744791
70~79312291340360392378451466537609
80~895659817994909297114151
90歳以上637361039614
不明0010111023
合計(人)1,8531,8081,9332,0852,3962,2042,4652,7132,7943043

平成27年は、40歳以上の遭難者が2,334人と全遭難者の76.7%を占めており、このうち、60歳以上が1,565人と全遭難者の51.4%を占めています。