アウトドアの紫外線対策
このページのまとめ
- 紫外線は健康に有用な面もあるが、浴び過ぎると悪影響。
- 標高が高いと紫外線も強くなる。
- 日焼け止めを塗り、長袖などで肌の露出を減らそう。
紫外線のよい影響、悪い影響

紫外線に適度に当たる習慣は、健康的な生活につながります。
美容の面でも、ビタミンDの合成や新陳代謝の促進など、大変有益です。
しかし、過剰な紫外線照射は肌荒れ、シミなどの原因になります。これらは肌の自然な老化とは区別され、「光老化」と呼ばれます。
最低限の紫外線対策は、やはり必要です。
紫外線の知識
対策の前に、まずは紫外線の基礎知識を押さえておきましょう。紫外線の主な特徴は以下の通りです。
紫外線の特徴
- 紫外線は目には見えない。紫外線とまぶしさとは関係がない。
- 季節では5~8月の夏の時期に多い。
- 紫外線量は、1日の中では正午頃に最大となる。
- 空を雲が覆っていても、薄曇りなら紫外線の80%以上が雲を通過する。
- 山は涼しくても紫外線が強い。標高が1,000m高くなるごとに、紫外線は約10%強くなる。
紫外線の種類
紫外線は大きく3つに分類されます。
分類 | 波長 | 主な害 |
---|---|---|
UVA | 315nm~400nm | シワ、シミ、日焼け(黒) |
UVB | 280nm~315nm | シミ、シワ、日焼け(赤)、皮膚ガン |
UVC | 14nm~280nm | オゾン層に遮られ地上に届きません。 |
紫外線対策
日焼け止めクリームを使う
ハイキング中は汗で溶け落ちるので、2~3時間ごとに塗り直す必要があります。うなじ、手の甲もお忘れなく。
日焼けのタイプ | SPF | PA |
---|---|---|
赤くなり、黒くなりにくい人 | 50 | +++ |
程々赤くなり、程々黒くなる人 | 30 | +++ |
赤くならずに、黒くなる人 | 20 | ++ |
- ※SPF…UVBを防御する基準
- ※PA…UVAを防御する基準
しっかりした生地の衣服を着る
しっかりした織目や編目の生地であるほど、皮膚に到達する紫外線は少なくなります。薄手の生地でも、UVカット素材のものも販売されています。
また、襟付きのシャツのように体を覆う部分が多い方が、首や腕、肩を紫外線から守ってくれます。襟なしの場合は、タオルなどを首にかけるとよいでしょう。
首には体温調節をつかさどる中枢があるので、直射日光による首の温度上昇を防ぐのにも役立ちます。
帽子をかぶる
夏場に使用するなら、素材の発汗性にも気を使いたいところ。風で飛ばないように注意しましょう。
サングラスを利用する
サングラス購入のポイントをご覧下さい。
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