登山中の怪我・事故回避と対処のための1冊

危険を回避、すみやかな対処のために

準備万端で登山に望んでも、予想外の事故や怪我が起こります。

危険の予防法と対処法を理解するため、1冊でいいので山の救急に関する書籍を購入しておいてください。

この分野の本はいくつか出版されていますが、当サイトでは次の書籍をおすすめします。

 

山の救急医療ハンドブック

この本の特徴

この本は社団法人・日本山岳会医療委員会が執筆、編集しています。この本の特徴を引用を交えながらご紹介します。

特徴1:登山者の実際に即した内容

日本山岳会会員へのアンケート調査や、講演会での聞き取り調査を行い、登山者の意見を参考に解説項目を選定しています。

『押しつけ知識より知りたいものを。』
(本書P.2より)

特徴2:医学的に正確な情報を分かりやすく

医療機関にお勤めの専門医の皆さんが、執筆陣に加わっています。

『個人的思い込み、狭い仲間内での非常識、生半可な耳学問知識、裏づけのない情報は一行たりともない。(中略)インターネット資料をコピー&ペーストしただけの類書とはちょっと違うはずだ。』
(本書P.2より)

特徴3:分かりやすく、野外で使うことを想定した体裁

『こういう小冊子は本棚に飾っておいてもしょうがない。ザックに入れ胸のポケットに忍ばせ雨の中、風の中で使ってほしい。』
(本書P.2より)

■薄い
新書とほぼ同じぐらいの大きさでページ数は160ページ。薄めの本ですが、内容は医学的な裏づけをもとに、ポイントを押さえた文章で書かれています。

■豊富なイラストと写真
見開き2ページ完結が基本、図解やイラストも豊富で分かりやすい構成です。

■丈夫
表紙は水に強いビニール製です。現場で使うことを前提に作られています。

最後に

近年の登山ブームに伴い、山岳事故件数も増加傾向です。こういった書籍が多くの方に読まれることで、事故で亡くなられる方が1人でも減ることを願います。

巻末には、登山医学関連の参考文献リストが掲載されています。この本だけでは物足りない場合は、参考にしてみてください。

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