スズメバチの知識と対策
このページのまとめ
- スズメバチの巣を見つけても絶対に近寄らない。
- 遭遇したら、姿勢を低くし、その場を静かに離れる。
- アナフィラキシー・ショックの重い症状が出たら、早急な救急処置が必要。
夏から秋は注意
スズメバチは夏から秋にかけて、最も活動が活発になります。この季節にハイキングに行かれる方は注意してください。
スズメバチの特性
スズメバチは攻撃的な巣の防衛本能をもち、攻撃まで3段階の行動をとります。
- 警戒
侵入者が巣に近づくと警戒のため、接近者の周囲を飛び回る。
- 威嚇
顎を噛み合わせて打ち鳴らし、「カチカチ」という警戒音を出す。
- 攻撃
威嚇を無視したり、巣の近くを通って巣を振動させたりすると、偵察蜂が空中に噴霧したフェロモンに反応し、集団で攻撃。
※巣へ直接的な刺激を与えると、興奮した蜂が一斉に巣を飛び出し、威嚇行動なしにいきなり攻撃します。また、スズメバチは毒液が残っている限り、何度でも刺します。
スズメバチ対策
遭遇しないために
- 香水や匂いの強い整髪料をつけない。
- スズメバチがいそうな場所では、黒い服装は避ける。スズメバチは「黒色」を攻撃する性質がある。
- 巣を見つけても絶対に近寄らない。
遭遇したら
- 姿勢を低くし、その場を静かに離れる。大声を出さない。
- 手やタオルで払うのは危険。蜂は左右に動くものに敏感に反応する。
刺された時の応急処置
- まずは速やかにその場から離れる。
- 患部を清潔な流水でよく洗い流す。ハチの毒は水に溶けやすいので、洗うと毒性が弱まる。(アンモニアの使用は無意味です。)
- できるだけ患部を冷やしながら、すぐに医療機関へ。
- ※口で吸うのは危険。虫歯から毒が入る可能性がある。
アナフィラキシー・ショック
過去にスズメバチやアシナガバチに刺された事のある人が再び刺されたら、蜂毒によるアナフィラキシー・ショックを起こすことがあります。
ショックとは
医学においてショックとは、生命維持に十分な血流を保てなくなった状態のことです。
アナフィラキシー・ショックとは
人間の免疫反応によって起こるアレルギー症状の一種で、生死に関わる事もある、非常に強いアレルギー反応です。この反応は個人差が強く、アレルギーを起こす人と起こさない人がいます。
主な症状
- 顔面蒼白
- 呼吸困難
- 意識障害
- 急激な腹痛・嘔吐
- 心停止
以上の症状が出た場合、早急な救急処置が必要です。最寄の医療機関に急ぎましょう。
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